2003年度第2回日本疫学会理事会議事録(2003/10/24) |
2003年度第2回日本疫学会理事会議事録 日時:平成15年10月24日(金) 午後13:00― 場所:ホテル京阪京都(京都新幹線口075-661-0321) 出席者(順不同、敬称略) 能勢隆之、稲葉裕、上島弘嗣、上畑鉄之丞、黒沢洋一、児玉和紀、玉腰 暁子、辻 一郎、徳留信寛、中村好一、橋本修二、深尾彰、山口直人、吉村健清 欠席者(委任状) 大島明、古野純典、田島和雄、 田中平三、津金昌一郎、藤田委由、松村康弘、 渡辺昌 オブザーバー(次期理事)佐藤眞一、三浦宜彦、山縣然太朗 協議事項 1.2003年第1回日本疫学会理事会議事要旨が確認された。 2.日本疫学会功労賞 古野純典先生(第13回日本疫学会学術総会会長)が推薦された。 3.日本疫学会奨励賞 下記の4名(順不同、敬称略)が推薦され承認された。 玉腰 暁子 名古屋大学大学院 三浦 克之 金沢医科大学 横山 徹爾 国立保健医療科学院 荒井由美子 長寿医療研究センター 4.倫理問題検討委員会 タバコ産業に関連する財団等の共同研究の投稿について タバコ産業に限らず、研究費の助成、利害関係(conflicts of interest)については申告、明記する必要がある。そのため、投稿規程の改定が提案された。JEでの表記(脚注かacknowledgment)については、至急検討することとなった。学会発表での明記は、今後の検討課題とした。 熊野町の「事件」に関連して 新聞報道、国会質疑などの公表されている資料の説明があった。疫学研究に関する社会の見方は厳しく、疫学研究に従事する者は事例を通じて今後の疫学研究のあり方を考える必要がある。ほぼ倫理指針を踏まえて行われていても、このように「事件」となるという点が重要である。 地域状況の考慮、さまざまのレベルの関係諸機関への説明と同意、守秘義務、回収方法、拒否者への配慮等について論議された。今後の疫学研究のあり方に関して、何らかの形での疫学会員に伝える必要があるが、その内容と方法については検討課題となった。 5.評議員の推薦 下記の5名が推薦された(順不同、敬称略)。 大井田 隆 日本大学 河原 和夫 東京医科歯科大学大学院 宮崎 元伸 福岡大学 中村 美詠子 浜松医科大学 星山 佳治 昭和大学医学部 6.第16回日本疫学会学術総会会長 徳留信寛理事(名古屋市立大学)が推薦された。 報告事項 1.庶務報告 会員数(10月17日現在)国内会員1,333人(前年度比107.4%) 国外会員23人 会費納入率 83.7% 2003年度新入会 106人 退会20人 2.次期理事・次期理事長選挙結果報告(敬称略) 平成15年9月18日開票 於:東京女子医科大学 《北海道・東北》定員2 辻 一郎 当選(東北大学大学院 社会医学講座公衆衛生学) 深尾 彰 当選(山形大学医学部 環境病態統御学講座公衆衛生・予防医学) 岸 玲子 次点 森 満 次々点 《関東》定員3 中村好一 当選(自治医科大学 公衆衛生学) 山縣然太朗 当選(山梨大学医学部 保健学Ⅱ) 三浦宜彦 当選(埼玉県立大学保健医療福祉学部 看護学科) 磯 博康 次点 谷川 武 次々点 《東京》定員3 稲葉 裕 当選(順天堂大学医学部 衛生学) 山口直人 当選(東京女子医科大学 衛生学公衆衛生学) 中館俊夫 当選(昭和大学医学部 衛生学) 丸井英二 次点 祖父江友孝 次々点 《中部》定員2 徳留信寛 当選(名古屋市立大学大学院健康増進・予防医学) 鏡森定信 当選(富山医科薬科大学医学部 保健医学) 中川秀昭 次点 田島和雄 次々点 《近畿》定員2 上島弘嗣 当選(滋賀医科大学 福祉保健医学) 佐藤眞一 当選(大阪府立健康科学センター健康開発部) 大島 明 次点 内藤義彦 次々点 《中国・四国》定員1 児玉和紀 当選(財団法人放射線影響研究所) 川上憲人 次点 能勢隆之 次々点 《九州・沖縄》定員2 吉村健清 当選(産業医科大学産業生態科学研究所 臨床疫学) 古野純典 当選(九州大学大学院医学研究院 予防医学) 秋葉澄伯 次点 柴田 彰 次々点 理事長選挙 理事会に先立って行われた次期理事による互選(出席者12名 稲葉裕、上島弘嗣、児玉和紀、佐藤眞一、辻 一郎、徳留信寛、中村好一、深尾彰、三浦宜彦、山縣然太朗、山口直人、吉村健清)の結果、吉村健清理事が次期(2004-2006年)理事長に選出された。次点は上島弘嗣理事。 3.Journal of Epidemiology編集委員会 中村編集委員長より、編集状況、ISI社のCitation indexへの登録とインパクトファクター尺度による評価の開始、学会員のよりいっそうの投稿と参考文献への引用をお願いしたい旨の報告があった。 4.ニュースレター編集委員会 児玉担当理事より報告。まもなく発行予定。冊子から電子化したが、発行の連絡が課題。電子メールによる発行の連絡を至急検討することとなった。ニュースレターのメールマガジン化については今後の課題とした。 5.第14回日本疫学会学術総会準備状況 深尾彰学会長より報告。 詳細は疫学会HPを参照。 6.第15回日本疫学会学術総会準備状況 上島弘嗣次期学会長より進捗状況について報告があった。 日時 2005年1月20日(木)疫学セミナー 理事会 21日(金)22日(土)メインテーマ 疫学共同研究の推進に向けて 8.各種委員会報告(各種委員会委員長) 国際交流委員会 The 4th Japan-Korean Joint Seminar on Epidemiology (December 5, 2003)のソウルでの開催について報告があった。テーマは感染症とし、学会員以外にも参加を依頼した。それに伴う支援も了承された。 9.その他 1)中国の昆明(2003年2月19-22日)でINCREN meetingへのIEA,JEAとしてのシンポジウムの企画、参加報告、およびIEA XVIIth World Congress of Epidemiology will be held in Bangkok on 21-25 August, 2005の報告があった。 2)物故者(学会員)に対する総会での黙祷が決められた。 3)疫学会への後援依頼については理事長の判断にて行うことが了承された。 4)感染症等のマスコミ報道においてで致命率とするとろを死亡率と表記されることがあり、情報源となる専門機関に申し入れを行うこととなった。 |