2008年度第2回日本疫学会理事会 議事録
日時2008年(平成20年)3月29日 (土)13:00-15:00
場所大手町サンケイプラザ3F 301号室
出席者(順不同、敬称略):児玉和紀、佐藤眞一、中村好一、三浦宜彦、山縣然太朗、山口直人、津金昌一郎、辻一郎、岡山明、橋本修二、玉腰暁子、中山健夫、秋葉澄泊、大井田隆、深尾彰、田島和雄、田中恵太郎*、岸玲子*、黒沢洋一*、斎藤重幸*、中川秀昭*、祖父江友孝*
*)委任出席者
欠席者浜島信之

 理事会に先立ち、児玉理事長より、委任状提出者を含めて理事の過半数の出席により理事会が成立していることが確認された。


<協議事項>
1. 2008年度第1回日本疫学会理事会議事録(案)が報告され、承認された。
2. 評議員の任期と再任について中村理事より下記の通り報告され、承認された。
1) 2008年8月に評議員全員に再任の希望を尋ね、11月(予定)の理事会と2009年1月の評議員会での推薦を受けて2009年1月の会務総会で再任の承認を行う。
2) 学会の規定により、2009年1月の会務総会で承認された再任評議員および新任評議員が同年実施予定の理事選挙の被選挙人となる。
3) 今回の再任申請は申請書のみとし、3年後の再任申請の際はそれまでの3年間の評議員としての活動実績一覧を添付してもらう。
4) 2011年に評議員の再任申請を行う際に添付する3年間の活動実績の報告一覧は、会務総会で再任するかどうかの議論の資料となるので、公開を前提とする。
3. 新設臨時委員会委員について、下記の通り報告があり、承認された(敬称略、◎は委員長)。
1)統計利用促進委員会
辻 一郎 東北大学
中村 好一 自治医科大学
祖父江 友孝 国立がんセンター
山縣 然太朗 山梨大学
玉腰 暁子 愛知医科大学
橋本 修二 藤田保健衛生大学
塚原 太郎 自治医科大学
安村 誠司 福島県立医科大学
村上 義孝 滋賀医科大学
栗山 進一 東北大学
寳澤 篤 滋賀医科大学

2)疫学研究支援委員会
中村 好一 自治医科大学
辻 一郎 東北大学
斎藤 重幸 札幌医科大学

3)学術委員会
中山 健夫 京都大学
岡村 智教 国立循環器病センター
山本 精一郎 国立がんセンター
若井 建志 名古屋大学

4)広報委員会
岡山 明 (財)結核予防会
中山 健夫 京都大学
佐藤 眞一 大阪府立健康科学センター
尾島 俊之 浜松医科大学
西 信雄 (財)放射線影響研究所
大澤 正樹 岩手医科大学
内藤 真理子 名古屋大学
岡村 智教 国立循環器病センター
寶珠山 務 産業医科大学
味木 和喜子 国立がんセンター
宮木 幸一 京都大学

 将来構想検討委員会の辻委員長から、上記に示した新設臨時委員会の委員のうち、これまで将来構想検討委員会の委員になっていなかった委員には、将来構想検討委員会にも就任いただくよう提案があり承認した。また、辻委員長から、将来構想検討委員会の会議は年4回の開催を予定しており、メールなどでのやり取りも頻繁に行うということが報告された。
 なお、臨時委員会の旅費等の会計については、統計利用促進委員会については、将来構想検討委員会と同様、東北大学の辻委員長のもとで事務を行っていただくこととし、その他3つの臨時委員会については、日本疫学会事務局で行うことに決定した。
4. 第18回国際疫学会旅費補助について以下の通り報告があり、承認された。
1) 以下の7名(順不同、敬称略)に10万円ずつ支給する。
横川 博英   (福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座)
村上 義孝   (滋賀医科大学福祉保健医学講座)
鈴木 孝太   (山梨大学大学院医学工学総合研究部社会医学講座)
田栗 正隆   (東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻生物統計学分野)
池田 若葉   (順天堂大学医学部衛生学教室)
大庭 志野   (岐阜大学大学院医学系研究科健康障害半減講座)
Dambadarjaa
 Davaalkham
  (Department of Epidemiology and Biostatistics, School of Public Health,
   Health Sciences University of Mongolia)
なお、以下の条件付きの承認とする。
a. 国際疫学会での演題が不採択の場合には、承認を取り消す。
b. 申請者本人が学会に参加して発表しない場合(共同演者の発表など)には、補助金を返還してもらう。
2) 補助金交付対象者になった場合には、対象者となった事実、及び給付金額をニュースレターや学会のサイトを通じて公開する。研究費などからの旅費の支給があり、「二重給付」の問題が将来発生しても、日本疫学会は一切責任を持たないこととする。

 なお、今後このような補助を行う場合最低会員歴1年以上の条件をつけるべきであるとの意見、そのような条件は不要ではないかとの両方の意見が出された。
5.American College of Epidemiology Ethics Committeeからの手紙について日本疫学会としては前向きに検討するので、具体的な事について情報を要求することにまとまった。
6.日本医学会分科会医学用語代委員について、日本医学会分科会医学用語委員の山口理事から推薦してもらう事に決定した。
7.「公衆衛生関連学協会連絡協議会」(仮称)の設立についてのアンケートは、安村先生により詳しい情報を頂き、前向きに検討していく事に決定した。
8.日本疫学会の広報における位置づけについて下記の通り佐藤理事より意見が出され、それをもとに議論した。あくまで科学の範囲で活動し、エビデンスに基づいて学会としての意見等を述べることで一定の合意を得た。
* 社会貢献を目指して広報活動をおこなう。
* エビデンスの有無を整理するために系統的レビューをJEに載せることも考える。
* あからさまな政策批判は当面控え、よりよい政策立案に向けて提言をおこなう。
* 迅速な対応については、パブリックコメントでおこなう。
* 関連学会や学術会議と連携して活動する。
* 全体像を把握して動くべきである。

<報告事項>
1. 庶務報告(事務局)【「庶務報告」】
* 2月に評議員の任期と再任について案内を送付した後、3名の評議員が退会した。
2. 各委員会報告
1) 将来構想検討委員会
*新設臨時委員会のメンバーが新しく加わった。
*今後ゲストスピーカーなどをよんで、講義をして頂き議論を重ねていく予定である。
*事務局の恒常化についても話し合いを重ねていく予定である。
2) Journal of Epidemiology編集委員会について中村前編集委員長・辻副編集委員長より別添の通り報告があった。【Journal of Epidemiology編集委員会その1】【Journal of Epidemiology編集委員会その2】
3) ニュースレター編集委員会(三浦担当理事)
現在第31号作成中で3校まで終了しており、第18回国際疫学会の旅費補助対象者が決定次第掲載予定である。4月15日頃会員に発送予定とのことが報告された。
4) 国際交流委員会(中村国際交流委員長)
国際疫学会から次期のregional counsel の選挙投票用紙が届いている。中村国際交流委員長が立候補しており、是非投票をお願いしたい(児玉理事長)。その結果は第20回日本疫学会学術総会をIEA Regional Meetingと同時開催できるかどうかの鍵となる。投票の締め切りは4月30日。
3. 倫理審査委員会(東日本:山口委員長、西日本:事務局)
西日本に1年以上の再申請待ちの案件が1件あることが報告された。
4. 第18回日本疫学会学術総会の報告
丸井英二学会長により、2008年1月25日(金)~26日(土)に学術総合センター(東京)で開催された。演題数は、口演が31題、示説が166題、参加者は488名であった。
5. 第19回日本疫学会学術総会準備状況が下記の通り報告された。
日程: 2009年1月23日(金)~24日(土)
場所: 金沢市民文化ホール(金沢市高岡町15番1号)
学会長: 中川秀昭教授(金沢医科大学健康増進予防医学部門 公衆衛生学)
テーマ: 疫学研究から健康施策へ(仮)
事務局担当: 西条旨子先生(当面TEL:076-218-8093)
6. 第20回日本疫学会学術総会準備状況が三浦次々期学会長から下記の通り報告された。
日程: センター試験の日程が確定していないので未定。
会場: 検討中
7. 会員名簿作成状況
2月20日に会員全員に名簿作成についてのお願いを送付した。6月30日までに返信を頂く予定。9月中頃までに最終チェックを行い、10月頃に印刷会社へ提出して、11月末には会員に新しい名簿を発送する。
8. 日本医学会分科会医学用語委員
山口理事に就任していただいている。
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