2013年度第2回日本疫学会理事会 議事録
日時 2013年(平成25年)4月14日(日)13:30-16:30
場所 東京大学総合中央館会議室333号室
出席者 (順不同、敬称略):磯博康、辻一郎、安村誠司、萱場一則、中村好一、山縣然太朗、川上憲人、山口直人、橋本修二、浜島信之、祖父江友孝、秋葉澄伯、田中恵太郎、曽根博仁、玉腰暁子、中山健夫、新田裕史、三浦克之、郡山千早
委任状出席者:津金昌一郎、溝上哲也
欠席者:黒沢洋一
オブザーバー:学会事務局(今野、滝澤)、JE編集委員会事務局(橋本)

理事会に先立ち、磯理事長より、委任状提出者を含めて理事の過半数の出席により理事会が成立していることが確認された。


<協議事項>
1.2013年度第1回日本疫学会理事会議事録(案)について報告があり、承認された。
2.2013年1月~2016年1月の役員体制について報告があった【新規役員】
3.各委員会等の委員長・担当者【新規委員長等】と、参考として前期の各委員会の構成メンバーについて報告があった。
今後の予定(案)について、5月7日までに前の委員長・担当者と引継ぎを行い、委員会のメンバーを事務局に連絡すること、5月31日までに委員会等の3年間並びに単年度ごとの計画概要を事務局に連絡することが承認された。
4.名誉会員、奨励賞・功労賞受賞者推薦の日程(案)について報告があり、承認された。
5.学会事務局とJE編集委員会事務局の固定化状況についての以下の報告があった。
場所:〒113-0033 東京都文京区本郷7-2-2本郷MTビル4階
E-mail: jea@jeaweb.jp 学会HP: http://jeaweb.jp/
事務局長:今野弘規 事務員:滝澤久美(月、木) JE編集担当:橋本勝美
ホームページ上での会員登録システムの入力フォーム(案)について意見が交わされ、氏名、所属機関、所属部署をOpenにすることが承認された。また、学会ホームページのレイアウト改訂についての報告があった。
6.日本疫学会会則の修正について
以下の会則を修正のうえ、評議員会並びに学術総会で報告、承認を得ることとなった。
①細則の変更に関する規定を加えるため、会則の付則2)の「…細則は本会則とは別に理事会において作成し、…」を「…細則は本会則とは別に理事会において作成および変更し、…」とする。
②会則第二章第8条の「…学会誌への投稿および学会誌の無償配布をうけることができる」を「…学会誌への投稿ができる」に変更する(論文はホームページで公開されており、非学会員でも閲覧可能となっており、学会誌の印刷物は学会・非学会員とも有料(1号あたり3,000円)となったことから)。
会則第二章第7条に、「…役員の紹介による入会申込書に必要事項を記入し…」とあり、現在、入会申込書に、評議員のサインが求められているが、今後の海外会員の入会にも対応できるように、評議員のサイン、あるいはCVの提出でよいように申し込書を改訂し、理事長の判断で入会が可能とする方式が承認された。
③賛助会員に関する細則については、現在賛助会員は皆無。賛助会員の年会費は1口10万円であるが、臨床の学会でも最近は1口5万円が多い。そのため、第3条 「賛助会員の年会費は1口10万円とし…」を「賛助会員の年会費は1口5万円とし…」に変更する。なお、賛助会員のPRの必要性について議論があった。
7.海外会員制の検討
   学会の国際化や会員数の増加を目的として、海外会員制の検討を行うことが承認された。
8.HP、JE、学会総会の国際化の検討
HP英文化の充実について、英語の用語をIEAと揃えるなどして改訂を行うこととなった。また、入会申込みシステムの構築、会員勧誘のためのメッセージの発信(よく行く国際学会で疫学会のPRの文書をInformation Centerに置いてもらうなど)を進めることが承認された。
JEについては、海外編集委員の導入や海外査読委員の充実を進めることが承認された。
学会総会については、口頭・ポスター発表原稿の英文化や英語セッションの導入などを検討していく方針が出された。
9.次回理事会の主な議題と報告事項(予定)
日本公衆衛生学会の時に開催する予定
1)各委員会等からの活動報告
2) 次期JE編集委員会委員の決定(1月に半分変わる予定)
3)名誉会員・功労賞・奨励賞候補者の決定
4)2014年度予算案の検討
5) 第24回日本疫学会学術総会会長からの報告

<報告事項>
1.当期の目標
1) 学会事務局の固定化
・臨床・保健分野の学会とのジョイント・シンポジウム
・HP・メールマガジンやサマーセミナーの充実
・若手の会の活動支援等による国内新規会員の開拓
・年間スケジュール管理や連絡調整等による各種委員会活動の支援
・海外会員制導入の検討 将来的な国際化 国際疫学会に向けた準備
・会員数の1割以上の増加と会費徴収の徹底
   それぞれの期間中に50~100名増加 名誉会員数はあまり変わらず 評議員数は減少
150名増加を目指したい(参考資料 日本疫学会 会員数の推移)
2) 学会事務局とJE編集事務局の一体化した運営
・優れた総説、Study profile論文の充実に加えて、海外会員制と連動した海外査読者の充実
・海外編集委員導入の検討(特にアジアのメジャーな大学の先生に入っていただく)
・新しい文部科研費助成応募による人件費を含めた外部資金獲得
2.庶務報告
1) 会員数(2013年3月31日現在)
名誉会員:28名 評議員:162名 普通会員:1,392名(合計:1,582名)
2) 年会費納入状況(2013年3月31日現在)
2013年度会費納入の義務がある会員:1,554 名
2013年度までの会費納入完了者:465名(29.9%)
2011年と2012年の2年以上の滞納者:57名(3.6%)
3) 日本医学会からの依頼
平成25年4月1日付で、日本医学会長(髙久史麿)および日本医学会法人化組織委員会委員長(富野康日己)名で、平成26年度からの日本医学会の一般社団法人化に伴う以下の負担金依頼の連絡があった。基本料金5万円+会員数(学生会員を除く)×100円。請求は本年秋頃の予定(予算計上済み)。
4) PayPalの導入について(予算計上済み)
5) 事務局固定化(現在、非常勤事務職員週2日(月)(木)で対応)
3.各種委員会等からの報告
1) Journal of Epidemiology編集委員会
祖父江委員長からJEの報告があった(掲載料値上げ、Creative Commons 導入、Instructions to authorsおよびホームページの変更、【投稿・査読状況】)。
2) 広報委員会
津金委員長欠席のため磯理事長が代わりに報告した。委員会の新メンバーが承認された。
3) 統計利用促進委員会 疫学データベース
山縣委員長からデータ・アーカイブ設立についての提案があった。
2~3名委員を追加して検討を進めて行き、次回報告したい旨の報告があった。
4) 全国公衆衛生関連学協会連絡協議会
秋葉理事から総会の報告があった。
疫学会の事務局に本協議会の事務局を置くことの提案があり承認された。
・1年間50万円以下で人を雇う予定である。
・HPを作り、学会や若手の会等の相互交流を図る。
・「子供の健康リスクを考える」というテーマで8月にワークショップを行う計画である。
   疫学会からも会費をいただく件についても承認された。
5) 第23回日本疫学会学術総会報告
磯理事長から報告があった。
参加者が650名を越え過去最高、疫学セミナーの参加者も多かった。
特別セミナーは60~70人参加した。
参加者数が予想よりも多かったことや、学会運営の効率化により、学会総会の補助金150万円のうち 50万円を学会に返還することとした。
6) 第24回日本疫学会学術総会準備状況
辻理事から準備状況についての報告があった【進捗状況】
7) 第25回日本疫学会学術総会準備状況
浜島理事から、1月21日水曜日からの開催、抄録は原則英語、10会場の予定、全て口演にする予定(ポスター会場を設定しにくいため)、240演題に収まるようにしたい、国際化の方に力を入れたいので市民向け公開講座は現状では考えていない、との報告があった。
8) ゲノムメディカルリサーチコーディネーター(GMRC)制度委員会関連の報告
玉腰理事から報告があった。
その他
・委員会については、委員長がメンバーを決める。そして、常任委員会のメンバーに関しては、理事会で承認をとることとなった。
・磯理事長から、事務局の固定化に伴い、事務職員の現在週2回では対応が困難であり、日数を増やす必要性があることの報告があった。全公連の事務作業の1日を含めて週月~金の対応が必要である。
・国際学会の支援を含めて、特別会計の使い方を議論するWGを作った方がよいのではとの意見が出された。
・中村理事より、疫学研究の倫理指針について、疫学と臨床研究の倫理を1本化しようとしている議論がなされており、臨床研究をベースにするのではなく、疫学研究をベースにして、その特別なケースとして臨床研究を取り上げる方向にしたいとの意見が出された。
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