第23回日本疫学会 会務総会 議事録
日時 2013年1月26日(土)9:50-10:30
場所 大阪大学コンベンションセンター MOホール

会務総会を行う前に、理事長より、2012年2月5日に名誉会員である重松逸造先生がお亡くなりになったとの報告と重松先生の業績等の紹介があり、出席者全員の黙祷が捧げられた。


1.2012年事業報告が事務局から以下の通り報告され、承認された。
1) 第22回日本疫学会学術総会、第19回JEA疫学セミナー
2012年1月26-28日(山口 直人 学会長)
「社会のニーズに応える疫学」
学術総会 545 名参加、疫学セミナー 143名参加
2) 第2回疫学サマーセミナー
2012年8月11日(公益財団法人日本医療機能評価機構 大ホール)
3) 会誌Journal of Epidemiology Vol.22(1)~(6)の刊行
4) 広報委員会
ニュースレター 第39号、第40号の刊行
国内大規模コホート研究の紹介(学会HPで公開)
5) 功労賞受賞者(敬称略)
山口 直人(東京女子医科大学)
6) 日本疫学会奨励賞受賞者(五十音順、敬称略)
中谷 直樹(東北大学東北メディカル・メガバンク機構 予防医学・疫学部門)
村上 義孝(滋賀医科大学 社会医学講座医療統計学部門)
7) 疫学の未来を語る若手の会
第17回疫学の未来を語る若手の集い
(2012年1月26日 学術総合センター・一橋記念講堂 202・203室)
8) 日本疫学会倫理審査委員会
審査件数 3件(西日本1件、東日本2件)
9) 選挙規定検討委員会
理事長の選出についての改訂
10) 倫理問題検討委員会
倫理審査委員会設置要項および審査申請書の改訂
11) 理事・理事長選挙
2012年6月1日:地域別選出理事選挙告示
2012年8月17日:理事選挙開票
2012年9月7日:理事長選挙告示(郵送)
2012年10月9日:理事長選挙開票
2.2012年度収入支出決算について事務局より報告があった。
《収入の部》
・日本学術振興会科学研究費補助金1,100,000円を獲得した。
・会費の未徴収分があり、会費収入が当初見込みより約56万円少なかった。
《支出の部》
・【JE編集委員会】編集担当者が2012年4月で杏林舎を退社するに伴い、その後の編集事務委託をUniBio Pressに委託することとなった。杏林舎への委託費1,609,650円を含めて、3,976,842円の支出となった(予算額より約80万円多い支出となった)。オンライン投稿システム維持費(例年約60万円)は、新J-STAGE移行のために、学会負担分は不要であった。編集担当者が、学術誌編集に関する国際学会へ参加したために、学会参加費・年会費等で64,998円の支出があった。
・【疫学会サマーセミナー】講師謝礼および交通費のため、116,485円の支出であった。
・【理事・理事長選挙管理委員会】理事・理事長選挙に関する交通費、会議費および郵送代に426,804円の支出があった。
・【事務費】事務局のHP管理費が約14万円超過したのは、5月以降の編集事務委託先の変更に伴い、あらたに編集委員会MLを設定するために必要なサーバーレンタル代が生じたためである。
・【予備費】昨年ご逝去された名誉会員等への供花代として33,075円の支出があった。2012年度新規入会者が、例年と比べて多く、名簿・規則集が不足したために150部増刷したため、390,600円の支出があった。
《特別会計》
・創立20周年記念として疫学会ニュースレターに寄稿された原稿の英文校正費として、50,000円を予算計上していたが、実際に支出は39,627円であった。
次いで監査結果が溝上監事から報告され、承認された。
3.2013年度事業計画(案)が下記の通り事務局から提出され、承認された。
1) 第23回日本疫学会学術総会、第20回JEA疫学セミナー、
 学術委員会・理事会企画シンポジウム、市民公開講座、特別セミナー
2) 2013年第3回疫学サマーセミナー (未定)
3) Journal of Epidemiology
 Vol.23(1)-(6)の刊行
4) 広報委員会
 ニュースレター 第41号、第42号の刊行
5) 日本疫学会功労賞・名誉会員
6) 日本疫学会奨励賞
7) 疫学の未来を語る若手の会
8) 国際交流委員会
9) 日本疫学会倫理問題検討委員会
10) 日本疫学会倫理審査委員会
11) 臨時委員会
  ①学術委員会
  ②疫学研究支援委員会
  ③統計利用促進委員会
  ④選挙規定検討委員会
  ⑤疫学専門家養成検討委員会
12) 事務局移転
 2013年度からの事務局移転先について、学会事務業務の一部および編集事務業務の委託に伴い、東京文京区本郷に事務局を設置することが理事会および評議員会で承認されたとの説明があった。
また、事務局移転に伴い、新たなクラウドシステムを用いた会員データベースが導入されることが説明された。
4.2013年度予算(案)が事務局から提出され、承認された。
《収入の部》
・2013年1月14日現在の会費数をもとに、会費収入額を算出した。
・JE掲載料が2013年4月より改訂(値上げ)されることにより、昨年度実績に、改訂後に期待される収入額を上乗せした額(2,000,000円)を計上した。
《支出の部》
・【JE編集委員会】編集事務委託をUniBio Pressに委託するために必要な経費、4,955,726円を計上した。オンライン投稿システム維持費(2011年度約60万円)は、2013年度も学会負担分はない予定である。
・【広報委員会】ニュースレター作成費を昨年度を実績として、200,000円計上した。
・【学会事務局】学会事務の一部を委託するために必要な経費、人件費1,260,000円、業務委託費600,000円、会計監査費200,000円を計上した。
・【会員管理システム初期費用】新しい会員管理システム設置にかかる初期費用として、200,000円を計上した。
・【事務局移転費】事務局移転に伴う経費として200,000円を計上した。
議長より、会務総会直前に行われた評議員会において、以下の質疑応答があったことが報告された。
1)「以前、事務局固定化に必要な経費を特別会計から支出するということで説明があったかと思うが、今年度の事業案および予算案によると、事務局固定化のために特別会計からの支出は必要ではないと理解してよいか?」という質問に対し、「2013年度予算案は、約88万円の赤字予算であるので、予備費あるいは特別会計から支出することもあり得ると考える。但し、2014年度以降については、掲載料および定期購読料の改訂による収入増が期待されるため、2013年度と同程度の支出内容であれば、赤字とはならないと考える。」との回答があった。
2)「現在、日本医学会に加入している学会から、会費を徴収するという案が検討されているようであるが、予算の中で検討すべきではないか。」という質問に対し、「会費徴収に関するアンケート調査があったものの、決定された会費の連絡を日本医学会からは受けていない。従って、2013年度の予算案には含めていない。」との回答があった。
5.学会誌Journal of Epidemiologyの定期購読料改訂案について、事務局より下記の説明があり、承認された。
現行の細則に基づき、会員以外の学会誌購読料は1冊2,000円としているが、実際の印刷にかかる費用が約3,000円程度(2,500~3,300円)かかっていることから、学会誌購読料を1冊3,000円に改訂したい。なお、購読料改訂の実施は2014年度からを予定している。
6. 役員人事等について以下のとおり、承認された。
1) 第25回日本疫学会学術総会、第22回疫学セミナー・オーガナイザーの推薦
浜島信之 教授(名古屋大学大学院医学系研究科)
2) 名誉会員の推薦(五十音順、敬称略)
稲葉 裕
能勢 隆之
3)評議員の推薦(24名 五十音順、敬称略、所属は推薦時のもの)
足達 寿(久留米大学医学部 地域医療連携講座)
井上 茂(東京医科大学 公衆衛生学講座)
今野 弘規(大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学)
岩崎 基(独立行政法人国立がん研究センター がん予防・検診研究センター予防研究部)
大平 哲也(大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学)
大藤 さとこ(大阪市立大学大学院医学研究科 公衆衛生学)
大和田 浩子(茨城キリスト教大学大学院生活科学研究科 食物健康科学専攻)
木山 昌彦(大阪がん循環器病予防センター 循環器病予防健診部)
栗山 長門(京都府立医科大学大学院医学研究科 地域保健医療疫学)
甲田 勝康(近畿大学医学部 公衆衛生学)
小島原 典子(東京女子医科大学 医学部衛生学公衆衛生学第2講座)
崔 仁哲(大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学)
斎藤 功(愛媛大学大学院医学系研究科 健康科学・基礎看護学)
西連地 利己(獨協医科大学 公衆衛生学)
笹月 静(独立行政法人国立がん研究センター がん予防・検診研究センター予防研究部)
澤 俊二(藤田保健衛生大学医療科学部 リハビリテーション学科)
澤田 亨(独立行政法人国立健康・栄養研究所健康増進研究部身体活動評価研究室)
山海 知子(筑波大学大学院人間総合科学研究科 看護科学)
中谷 直樹(学校法人鎌倉女子大学 管理栄養学科)
西野 善一(地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター研究所がん疫学・予防研究部)
福島 若葉(大阪市立大学大学院医学研究科 公衆衛生学)
寳澤 篤(東北大学東北メディカルメガバンク機構 予防医学・疫学部門)
本庄 かおり(大阪大学グローバルコラボレーションセンター)
八谷 寛(藤田保健衛生大学 医学部公衆衛生学)
4)次期理事長・理事(順不同、敬称略)任期:2013年1月総会~2016年1月総会
理事長:磯 博康    (大阪大学大学院)
理  事:辻 一郎    (東北大学大学院)
    安村 誠司  (福島県立医科大学)
    中村 好一  (自治医科大学)
    山縣 然太朗 (山梨大学大学院)
    萱場 一則  (埼玉県立大学)
    川上 憲人  (東京大学大学院)
    津金 昌一郎 (国立がんセンター)
    山口 直人  (東京女子医科大学)
    浜島 信之  (名古屋大学大学院)
    橋本 修二  (藤田保健衛生大学)
    祖父江 友孝 (大阪大学大学院)
    黒沢 洋一  (鳥取大学)
    田中 恵太郎 (佐賀大学)
    秋葉 澄伯  (鹿児島大学大学院)
7.次期理事長 磯 博康先生よりあいさつがあった。
8.報告事項
1) 定年(満63歳)に伴う下記の6名の評議員の退任について報告があった。(五十音順、敬称略)
青野 裕士   (大分大学 医学部)
圓藤 吟史   (大阪市立大学大学院医学研究科)
古野 純典   (九州大学大学院医学研究院)
高野 健人   (東京医科歯科大学)
永井 正規   (埼玉医科大学医学部)
福澤 陽一郎  (島根県立大学短期大学部)
2)2012年度物故会員について以下のとおり報告があった。(事務局連絡分のみ)
重松 逸造 先生(名誉会員)
3)下記の7名の新JE編集委員(2013年1月~)について報告があった。
内藤 真理子  (名古屋大学大学院医学系研究科)
西脇 祐司   (東邦大学医学部 社会医学・衛生学)
林田 賢史   (産業医科大学医療情報部)
藤原 武男   (国立成育医療研究センター研究所)
松尾 恵太郎  (愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部)
若井 建志   (名古屋大学大学院医学研究科 予防医学)
今野 弘規   (大阪大学医学系研究科 公衆衛生学)
4)JE掲載料および著作権の改訂について、下記のとおり説明があった。
(1)掲載料値上げ(2013年4月投稿分から)
・現在   会員:4 頁無料、以降5000 円/頁、非会員:3 頁無料、以降5000 円/頁
・改訂後  無料頁の廃止。会員:5000 円/頁、非会員:7500 円/頁
(2)JE掲載論文の著作権について
・現在   日本疫学会へ委譲
・改訂後  日本疫学会への委譲を廃止し、Creative Commonsを導入する。
5)庶務報告
A) 会員数(2013年1月14日現在)
 名誉会員:26名、評議員:144名、普通会員:1,409名(合計:1,579名)
B) 年会費納入状況(2013年1月14日現在)
 2012年度会費の納入義務のある会員:1,553名
 2012年度までの会費納入完了者: 1,341名(86%)
 2年以上の滞納者: 61名
C) 疫学会通信(2013年1月14日現在)
 登録者数: 1,383名(87.6%)  2012年発行回数: 21回
9. 第24回日本疫学会学術総会学会長の辻 一郎先生よりあいさつがあった。
10. 秋葉澄伯理事長よりあいさつがあった。
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