2.磯理事長より、JE冊子購読料(700円/冊、年間4,900円)は実費の半額程度であること(購読者87人)、JEの冊子購読についてのアンケートを実施したことについて説明があった。2016年の年間購読料を7,000円(合本で6回発行)、1冊のみ購入は1500円/冊、図書館・出版社等の定期購読は据え置きの3,200円/冊(Supplementも同額)とする提案があり、承認された。会員の利便性向上のため、冊子形態のpdfファイルをダウンロード出来るように検討する。
J-Stage発行の内容を疫学会通信でも案内するようにする。
1.学会事務局からの報告
1)庶務報告
- 会員数(2015年11月1日現在)
名誉会員:29名、評議員:170名、普通会員:1,729名(合計:1,928名)
※普通会員のうち2015年入会学生:105名、海外会員:10名(うち学生4名)
- 年会費納入状況(2015年11月1日現在)
2015年度会費の納入義務のある会員:1,794名
2015年度までの会費納入完了者:1,575名、88%)
2年以上の滞納者: 28名
2)過去3年間の活動と報告
今野事務局長より、学会事務局活動、庶務報告、過去3年間の活動と報告について報告があった。特に会員数は過去3年間で349名(1,579名から1,928名に)増加した。磯理事長より、これまでの広報活動について報告があり、今後とも国内外の学会や集会での本学会の積極的なPRについての協力依頼があった。また、今野事務局長より、9月30日現在の収支計算書に基づいて収支報告が行われた。予算と比較して、収入では、ジャーナル掲載料・印税、会費収入の増加が大きかった。科研費は今年度460万円、今後5年間の合計は1,970万円。支出では、特に、会誌印刷製本費の増加が大きく、メールアドレス不明者への電話連絡による通信連絡費も増加した。全体としては予算額と決算額の年度末までの差額は-50万円ほどの見込みで、堅実な運営が出来ている。
2.各委員会報告
1)奨励賞選考委員会
山口委員長の代理で曽根委員より、平成27年度奨励賞選考対象となった候補者および受賞候補者について報告があり、後藤温(東京女子医科大学)、澤田典絵(国立がん研究センター)(順不同、敬称略)の奨励賞受賞が承認された。
2)Journal of Epidemiology 編集委員会
井上編集委員長より、下記の報告があった。
投稿数が大幅に増加し、既に来年1年分の掲載論文が決まっている。編集委員の増員が必要。特に外国人AEは15人まで増員する予定。身体活動研究のAEとして澤田亨先生(国立健康・栄養研究所)が推薦され承認された。Paper of the yearの審査結果について報告があった。和文抄録の必要性について、アンケートを行った結果、意見が二分された。基本的にはAEの負担を減らしたい。理事より、全員3行程度のアブストラクトにしてはどうかとの意見が出た。その場合、外国人の論文の作業を誰がするかについて、編集委会で協議する。学会のHPにショートアブストラクトを出すか検討する。和文抄録についてはどの程度アクセスされているか確認する。
3)学術委員会
萱場委員長の代理で尾島委員より報告があった。今年8月29日に日本疫学会サマーセミナーを開催し、参加者40名、うち10名が本学会に加入した。来年1月22日に学術総会で疫学教育をテーマにした学術委員会企画シンポジウムを行う予定。
4)広報委員会
津金委員長より、ニュースレター46号の発行(10/15)と、47号の準備状況について報告があった。また、疫学方法論・用語解説、疫学紹介スライドについて、中山委員より報告があった。疫学辞典の図の掲載について、南江堂の承認は得られており、理事会でも承認された。疫学スライドショーコンテスト2015審査の結果、最優秀賞1点、優秀賞2点が決定した。来年1月24日に学術総会関連行事として市民公開講座を行う予定。
5)法人化準備委員会
祖父江委員長より、これまでの活動報告があった。12月1日に法人化登記が出来るように準備を進めている。来年1月の学術総会時に第1回社員総会を開催する。
6)選挙規定検討委員会
川上委員長に代わって西委員より、これまでの活動報告があった。2015年度の選挙に関して、選挙管理委員会あるいは事務局からの問い合わせのメールに適宜委員長が回答した。
7)選挙管理委員会
中山委員長より、2015年度の代議員、選出理事、監事、理事長の選挙日程と結果について報告があった。次期日本疫学会理事長は、磯博康(大阪大学、敬称略)に決定した。
8)疫学専門家養成検討委員会
田中委員長に代わって黒沢委員より、3年間の活動について、疫学専門家認定制度の概要(案)をもとに行った一般会員へのアンケート調査の結果を来年1月の学術総会シンポジウムで紹介し、討論を行い、全体の方針を確定したいとの報告があった。
9)国際交流委員会
浜島委員長より、第9回日韓疫学セミナーを2016年12月に開催すること、第1回日台疫学セミナー開催に向けて台湾疫学会理事長と来年1月の学術総会でAgreementの書類を得る予定であること、トラベルグラント10万円×7名を選出したこと、およびこの3年間の活動概要について報告があった。
10)国際疫学会準備委員会
中村委員長より、これまでの活動について、4回にわたる組織委員会を開催したこと、第21回国際疫学会総会の会期と会場が決定したこと(2017年8月19日~22日 大宮ソニックシティ―)、募金趣意書がほぼ完成したこと、渡英に合わせてIEA理事長と打ち合わせを行ったことが報告された。
11)倫理問題検討委員会
安村委員長より、3年間の活動について、「疫学研究の利益相反に関する指針・細則」の策定に関わったこと、社会医学系COI(案)作成に関する会合等に参加してきたことが報告された。
12)利益相反(COI)委員会
玉腰委員長より、3年間の活動について、外部委員(岩田広治先生)の参加、2015年1月の学術総会でCOI研修を実施し200名以上の参加者があったこと、役員・委員等からCOI自己申告書を収集し確認したこと、「疫学研究の利益相反に関する指針・細則」、社会医学系6学会共通利益相反マネジメントポリシーについて検討したことが報告された。
13)倫理審査委員会
磯理事長より、3年間の活動について、東日本で3件、西日本で2件の倫理審査が実施されたことが報告された。 新しい倫理指針(人を対象とする医学系研究に関する倫理指針)に則して、迅速審査可能な研究については倫理審査の負担を軽減する方向で検討してほしいとの意見が出た。
14)疫学研究支援委員会
委任状出席の橋本委員長に代わって中村委員より、3年間の活動について、支援の継続に関する活動で2件、支援の成果と課題の検討に関する活動で6件の支援を行ったことが報告された。
15)名誉会員推薦・功労賞受賞者推薦担当
辻委員長の代理で山縣委員より、2015年の名誉会員は該当者が無かったこと、功労賞に浜島信之先生が推薦されたことが報告され、承認された。
16)統計利用促進委員会
山縣委員長より、倫理規定の変更に伴い、アーカイブを立ち上げるための倫理審査が必要との報告があった。
3.第26回日本疫学会学術総会準備状況
黒沢学会長より、関連行事、プログラムの概要について報告があった。日台共同講演として、台湾疫学会理事長による講演を行う。登録演題数は307演題で、口演は50演題程度を採択し、10題程度を最優秀演題候補とする予定。疫学セミナーは既に定員の60名に達した。
4.第27回日本疫学会学術総会の準備状況
山縣次期学会長より、テーマ「ライフコース・ヘルスケアを支える疫学(仮題)」、会期(2017年1月25~27日)、会場(ベルクラシック甲府)が報告された。デジタルポスター展示を検討中。