「掲載を希望される場合には、同封の査読者の意見などを参考に2か月以内に再投稿してください」という編集委員会の方針が出された場合、修正の上、再投稿していただきますが、不十分な回答や不適切な対応は、結果として、採用に至らないことになります。下記の点に留意して、十分に吟味した上で、再投稿していただきますようお願いいたします。
- 著者が査読者や編集委員会の意見に同意できて、これに従って修正可能な場合
例えば、技術的な問題(検定方法など)や、考察の一部に対する意見がここに該当するでしょう。著者が同意できる意見に従って、修正してください。 - 著者が査読者や編集委員会の意見に同意できるが、修正不能な場合
例えば、標本サイズの問題や、収集していないデータに関する意見などがここに該当するでしょう。意見には同意できるが、修正不能であることをきちんと示してください。その上で、このような問題があるにもかかわらず、論文として発表する意義があることを考察で述べてください。 - 著者が査読者や編集委員会の意見に同意できない場合
例えば、考察に関する意見がここに該当することがあります。このような場合には、理由を明示した上で、同意できないことを示してください。 - 査読者や編集委員会の意見が誤解や無知に基づく場合
当該論文に関してもっとも情報を持っているのは著者です。従ってこれに対する査読者や編集委員会の意見が誤解に基づいていることもないわけではありません(出来るだけこのようなことは排除するように努力していますが)。このような場合には、まず第1に誤解をまねく表現をしていないかどうかを検討してください。もしこのようなことがあれば、誤解を導かない、適切な表現に改めてください。表現に問題がない場合には、理由を付けて誤解であることを示してください。 - 査読者や編集委員会の意見が疑問形で提示されている場合
多くの場合、婉曲な表現を用いているだけで、実は意見です。しかし、本当に疑問である場合もあります。このような疑問が出てくることが不当であるのならば、4に準じた対応をしてください。逆にこのような疑問が出てくることが当然のことであれば、査読者や編集委員会はある意味で読者の代表ですから、このまま論文として雑誌に掲載されても同じ疑問が読者から出てくる可能性が大です。従って、疑問への回答を査読者や編集委員会あての文書で示すのではなく、このような疑問が出ないように論文自体を修正してください。 以上のような修正を行った上で、下記の点をチェックしてください。
- (1)修正後、全体として矛盾はないか。
- (2)投稿規定に従っているか。
- (3)これ以上の修正個所はないか。
このような手順で最終原稿が決定したら、どこをどのように修正したのかを査読者、あるいは編集委員会あての文書で明示してください。その際に、修正された新しい原稿で修正個所を「○○ページ△行目から」とか、「文献○○を追加」といった形で場所を明示してください。
Journal of Epidemiologyの編集委員会は、以上のような対応を行った上での再投稿を歓迎いたします。
以上